2016-11-28

気がかりな東急9001F

東急9000系のトップナンバーの9001Fが重傷な故障を起こしてしまったようです。ネット上の情報によると11月26日の晩に大井町線で運用中に、焦げ臭いとの乗客の申し出により旗の台駅で回送扱いとなり、二子玉川まで進んだところで、床下から発煙。消防隊が駆けつけるような騒ぎになり、線路をふさいで大井町線が止まってしまったようです。


この車両、東横線からの引退の際にはヘッドマークがついたりもしました。もともと1本目だけ、先行製造され、足慣らしをしていたとろ、地上時代の横浜駅のs字カーブで謎の競合脱線を起こしてしまいました。昭和の終わりの頃です。小学生だった僕らには幻の新車になってしまったのです。結局、はっきりした原因がわからないため、長期離脱を余儀なくされ、疑惑の目を向けられたボルスタレス台車に関して導入への大きなブレーキとなったり、なにかとお騒がせの車両です。先頭車の連結面にまだ導入事例の少ない次駅表示器があったのも珍しかったです。そんな9001Fですが、その後は永らく東横線の顔といった存在で安定した活躍をしてくれました。先のヘッドマークといい、なんやかんやで大事にされてきました。それでも、そろそろVVVF機器の寿命も近づいていると思われ、処遇が気になるところです。車体そのものもJR205系と同世代ですし、廃車されてもおかしくない年月がたちました。しかし、東急にはまだ8500や7700系が。他の私鉄でもステンレス車両を中心に大切に使われています京王の7000の初期車や小田急の8000あたりはベテラン勢ですが、くたびれているという感じはしません。いつの間にかJRの方が新しい車両だらけになりましたね。件のボルスタレス台車も一番初めに導入した営団(新玉川線に乗り入れていた8000系)が、現在では軸重管理がしやすいボルスタつき台車の方が良いという結論に移行しているあたり、隔世の感があります。なかなかベストアンサーは出ないですし、それぞれの会社で考え方が違うのですね。復活してほしい9001F。写真は副都心線乗り入れ開始による転属を前にしたお別れ運転のころ。


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